2014年11月21日金曜日

和の薬膳・症状編「便秘・下痢〜大腸のトラブルの薬膳」


和の薬膳・症状編の11月のテーマは、便秘や下痢などの大腸のトラブルでした。

中医学では、便秘は大元の原因によって、
(1)熱秘(腸内に過剰な熱がたまって起こる便秘)
(2)気秘(ストレスなどによる気の停滞による便秘)
(3)虚秘(エネルギーや血の不足による便秘)
(4)冷秘(冷えによる便秘)
の4つに分類します。

よくいわれる「食物繊維をとったりして便通を促す」というのは対処療法で(もちろんこれも大事)、便秘になる根本の原因を治すことが大切です。

というわけで、4つのタイプ別に、便秘に効果のあるメニューを考えました。


快便のナナちゃんですが、食べたそう〜。


メニューはこちら。
・白菜と春菊のみかん和え[熱秘・気秘タイプに]
・厚揚げと玉ねぎのおやき[気秘・冷秘タイプに]
・さつまいも饅頭のきのこ餡[気虚秘タイプに]
・百合根と梅干しのごはん[気秘タイプに]
・ピリ辛にら汁[冷秘・血虚秘タイプに]
・大学ごぼう[気虚秘・熱秘タイプに]

百合根のごはんは、ほっくほく。この時期ならではの味わいです。
みかん和えもシンプルな味付けですが、気がぐんぐんめぐっておすすめ〜。
さつまいも饅頭は、みんなが大好きな味わいですね。
大学ごぼうは、ごぼうのうま味が強くて、さつまいもバージョンよりも好きかも。

一方、下痢は「脾腎陽虚(脾と腎を温める力の弱い人)」「脾胃気虚(脾胃の働きの弱い人)」の体質の人がなりやすく、そのほか、「精神的ストレス」や「脂っこいもの、冷たいもの、甘いもの、辛いもの、アルコールの摂り過ぎなど」でも一時的な下痢を招きます。

下痢のときは、とにかく症状がおさまるまで無理して食べず、おさまってから消化の良いもの、温まるものから口にしていきます。


次回、1月の症状編のテーマは「アンチエイジング〜老化防止の薬膳」です。
(*12月はお休みです)

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