2013年9月20日金曜日

9月の和の薬膳・基礎編

9月の薬膳・基礎編3回終了しました。

今月のテーマは「夏から秋への薬膳〜疲れた脾胃を補い秋の乾燥に備える」。


季節の変わり目は、気温や気圧、湿度などの急激な変化で体調を崩しやすく、五臓では脾胃が疲れやすいのが特徴です。
とくに夏の終わりは、冷たい飲食の積み重ねにより、脾胃への負担が大きくなります。

さらに、季節が秋へと進むにつれて空気が乾燥し、暑く乾いた空気を吸い込む肺や鼻、のど、気管支などの呼吸器が乾燥して、これら器官のトラブルが増えていきます。

こうした夏から秋への季節の変わり目にまず摂りたいのは、脾胃を補う旬の甘味の食材。同時に、津液を補う食材(滋陰・生津)や肺を潤す食材(潤肺)も組み合わせて、秋の乾燥に備えます。



メニューは、
・生ゆばのおくらがけ
長芋のねぎ味噌焼き
・秋なすずんだ和え
・新さんまとまいたけの炊き込みごはん
・なめこ汁
梨と白きくらげの薬膳コンポート

さんまは塩焼きだけじゃない!ごはんにしても絶品です。
ずんだ和えの緑がきれい! 
枝豆となすの甘味とうまみがじんわり感じられて、やさしく沁み入るようなお味です。

梨は体を冷やすので、秋はコンポートにして薬味もたっぷりきかせて。汁まで美味!


 呼吸器や肌を潤す“うるうる”食材に、脾胃を補う食材がたっぷり!
 今月もおいしくいただきました。

2013年9月19日木曜日

9月の和の薬膳・応用編

昨日は9月の薬膳・応用編「二十四節気の食養生」でした。
今月の節気は「白露」と「秋分」。

テーマは、「脾胃の疲れを癒し、秋の乾燥に備える」です
基礎編と同じく、脾胃を補う旬の甘味の食材と、津液を補う食材(滋陰・生津)や肺を潤す食材(潤肺)を組み合わせて、移り行く季節に対応しましょう。

今月のメニューは、
・白きくらげとしめじの梨みぞれ和え
・茶筅なすねぎ味噌がけ
・かぼちゃ饅頭
・栗ごはん
・おぼろ豆腐汁
・デザート落花生豆腐 でした。



かぼちゃを裏ごしして饅頭に。中身は季節のものをいろいろと。銀あんをかけていただきます。
なすを焼いて茶筅に見立てて。ねぎ味噌は何にでも合う万能選手。体を冷やすなすにぴったり。
ごま豆腐の落花生バージョン。香りよく甘くておいしい!
梨のみぞれは甘味はほとんど加えなくてOK。酸味はかぼすや夏みかんで。