2013年3月20日水曜日

春分の日だけど桜餅

本来なら春分の日には、ぼたもち(秋はおはぎ)ですが、
桜の塩漬けと道明寺粉があったので、桜餅を作ることに。

道明寺粉で作る桜餅は、関西風。
関東風は小麦粉で作ることが多いのですが、
私はつぶつぶぷちぷちした関西風が好み。

桜の葉と花びらの塩漬けは、近所の農家さんの手作りです。

ほんのりピンクの色づけは、天然の色素である紅麹を使いました。
紅麹は紹興酒や沖縄の豆腐ようなどに利用される麹菌。
消化を助け、血行をよくする漢方薬の生薬でもあります。
沖縄でも紅麹を使った豆腐ようは、滋養食として王侯貴族に愛されたとか。
こういう天然の色素があるのに、
なぜ「赤色*号」などの合成着色料が使われるのだろう……。

甘さ控えめのあんこと、桜の塩気が絶妙なバランスの上品な大人の和菓子。
手作りのお菓子はやっぱりおいしいな〜。

【材料】(5個分)
道明寺粉50g、水80㎖、てん菜糖15g、紅麹少々、あんこ70g程度、桜の葉と花びらの塩漬け5枚ずつ
【作り方】
1.桜の葉と花びらは、10分ほど水に漬けて塩抜きする。
2.あんこは5等分して丸めておく。
3.鍋に水、てん菜糖、紅麹を加えて混ぜ、火にかける。
4.沸騰したら道明寺粉を加えて弱火で3〜4分加熱する。
5.火を止めて蓋をし、30分ほど蒸らす。
6.手をぬらしながら、5を5等分して薄く伸ばし、2のあんを包む。桜の葉で巻いて、花びらを飾る。

2013年3月15日金曜日

4月からの教室のご案内


昨年8月から産休をいただいておりましたが、4月より少しずつ教室やワークショプなどを再開していきます。
4月から1年間の講座内容です(予定)。
初めての方でも途中からでも大丈夫です。
ぜひたくさんのみなさまのご参加をお待ちしております。

和の薬膳教室/基礎編
*写真はイメージです。









日時/毎月第2金曜(全10128月休み)
内容/中医学基礎理論+実習
料金/各回4000円(資料・レシピ・食事込み)
定員/5名
*講座内容(予定)
4月 薬食同源〜食すなわち薬なり
5月 薬膳の基本理論(1)“陰陽論”〜宇宙の陰陽と人体の陰陽
6月 薬膳の基本理論(2)“五行論”とは
7月 五味五性について
9月 五味と五臓の関係
10月 五臓と五腑五主の関係
11月 相生相剋の関係〜食養の原則「二味配合」
1月 自分の体質と食べ方〜五臓の弱点チェック
2月 病気をもたらす六邪について
3月 和食こそ薬膳〜日本人にふさわしい正しい食べ方

和の薬膳教室/応用編「二十四節気の食養生」
*写真はイメージです。









日時/毎月第3水曜(128月休み)
(*一回ごとに参加可能ですが、基礎理論を学ばれるとより理解しやすくなります)
内容/季節の食養生法解説+実習
料金/各回4000円(資料・レシピ・食事込み)
定員/5名
講座内容(予定)
4月 清明・穀雨/晩春〜初夏へ 季節の変わり目の食養生
  (気、血の巡りを活性化させる 肝機能を高める)
5月 立夏・小満/初夏〜夏の食養生
  (夏の心の養生法 涼性、苦味)
6月 芒種・夏至/梅雨の食養生
  (湿邪予防 利尿、利水効果のある食事)
7月 小暑・大暑/盛夏の食養生
  (猛暑と冷房病・夏バテ対策 脾胃を滋養する食事)
9月 立秋・処暑・白露・秋分/晩夏〜初秋へ 季節の変わり目の食養生 
  (呼吸器を潤す)
10月 寒露・霜降/秋の食養生 
  (肺大腸皮膚の予防 辛味 便秘、肌荒れ、鼻風邪)
11月 立冬・小雪・大雪・冬至/晩秋〜初冬へ 季節の変わり目の食養生
  (風邪、インフルエンザ対策 衛気精気など免疫力を高める気を作る食事)
1月 小寒・大寒/冬の食養生
  (冷え・風邪・関節痛・膀胱炎など腎の低下による症状と免疫力強化)
2月 立春・雨水/晩冬〜早春へ 季節の変わり目の食養生
  (肝の衰え・肝の保護)
3月 啓蟄・春分/春の食養生
  (花粉症・鼻炎・のぼせ・不眠など肝の疲弊によるトラブルを改善する食)

病気にならない体をつくる食養生教室
日時/毎月第3土曜(128月休み)
(*1テーマごとに参加可能です)
内容/食養生法解説+実習
料金/各回4000円(資料・レシピ・食事込み)
定員/5名
*講座内容(予定)
4月 栄養学の落とし穴
5月 玄米菜食のメリット・デメリット
6月 現代病のほとんどは食生活が原因
7月 日本人にふさわしい食べ方〜馳走を食べる
9月 生き物以外は食べない
10月 甘みの弊害と取り方
11月 アレルギーと食
1月 添加物ゼロの暮らし方
2月 外食、中食での食べ方
3月 大事なのは病気を治すのではなく病気にならない体をつくること

キャンセルについて
食材の準備がありますので、キャンセルは2日前までにお願いします。
前日・当日のキャンセルは50%いただきます。
なお、同月の他の教室に振り替えることも可能です。

シリーズ発酵教室について
・ぬか漬け、納豆、甘酒は不定期で1〜2ヶ月に1回開催予定
・しば漬けは8月に開催予定
・たくあん、白菜漬け、べったら漬けは12、1月に開催予定
みそ作りは2月に開催予定
そのほかの発酵食は随時開催予定

2013年2月20日水曜日

みそ作り

今年もようやく味噌を仕込みました。

毎年、ワークショップとして大勢のみなさんと一緒にわいわい仕込んでいますが、
今年は大ちゃん(息子)が小さいので、家族だけでひっそりやることに。

仕込むのも玄米みそと白味噌のみ。
例年作っている麦みそ、豆みそは今年はお休みです。

種類は少ないとはいえ、玄米みその量は9キロ(仕上がり量)。
朝から庭のかまどに火をくべ、
2つの大きなセイロで4〜5時間かけて大豆を蒸し、
すりばち2個でひたすら大豆をすりつぶし……。

いや〜、一日がかりの重労働となりました〜。
終わる頃には背中が筋肉痛でばりばり。

でも、合間には大ちゃんとナナも参加して、ほのぼの癒されました。
来年は一緒にできるかな。

なんでもなめたがる年頃で(1)。5ヶ月なのに上手におすわりしてますね〜。
なんでもなめたがる年頃で(2)。

余談ですが、やっぱりこういう昔ながらの作業って、
畳の部屋でやるのに向いているんですね。
初めはキッチンのテーブルで立って大豆をすりつぶしていたのですが、
腰が辛いし、思うように力が入らない。
で、お座敷に移動して、畳にすりばちを置いたら、とってもラクチン。
畳の部屋がなくなると、フードプロセッサーなどの道具が必要になるんだな〜と思いました。

ちなみに原材料は、北海道産の自然栽培大豆に、
福井のマルカワ味噌さんの自然栽培米の蔵付き玄米麹。
今年もおいしい味噌ができますように!

2012年8月30日木曜日

誕生

出産前の慌ただしさで、しばらくブログの更新ができずにいましたが、

2012年8月28日、3864gの元気な男の子を無事出産いたしました。

名前は大地。

大地にしっかり根をはって、のびのびと育ってほしい。

大地の恵みをいっぱいいただいて、大きな花を咲かせてほしい。

そんな願いを込めて命名しました。

どうぞよろしくお願いします。

なお、春ぐらいまでは教室やイベントなどはお休みをさせていただく予定です。




2012年4月19日木曜日

和の薬膳教室

4月の和の薬膳教室は、朝早くから教室を飛び出し、裏山へGO!
たけのこ掘りからスタートです!

みんな子どもの頃に戻ったようにうきうき。

けっこう急な山の斜面も、堀り立てたけのこのためなら何のその。
根っからの食いしん坊集団です(笑)。
ナナ(うちのワンコ)もついていけないくらい〜。
けっこう根は深いし、土は固いし、スコップは重いし、大変なんだけど、みんなすごい!
あっという間に10個近い巨大たけのこを掘り上げました〜。大収穫!!

途中、寄り道をして、野生の三つ葉とふきもいただいちゃいました。


帰ってさっそくたけのこ尽くし料理です。
たけのこは、春の苦味の代表する食材。
体を強く冷やす寒性ですから、ほんとはたくさん食べ過ぎないほうがいいんだけど、今日は特別。
これだけたけのこを掘り上げたからには、たけのこ1つで五味を味わう料理を作りたいと思います。

メニューは
苦味+酸味 姫皮の梅肉和え
苦味+辛味 木の芽和え
苦味+鹹味 土佐煮
苦味+甘味 たけのこごはん
苦味    丸汁
プラスα  根みつばの辛子浸し
・       よもぎ団子



たけのこの昔ながらの定番料理を薬膳の視点でひもとくと、ほんとに五味が揃うメニューになります。
冷やさないようにちゃんと温性の食材と組み合わされていたり、苦味の相剋にあたる辛味の食材を合わせていたりします。たけのこに木の芽[辛味・温性]を合わせるのも、その代表的な例です。
ほんとに和食ってうまくできているな〜と改めて実感させられます。

2012年3月22日木曜日

和の薬膳教室

3月の和の薬膳教室は「春の苦味の薬膳」。

昔から「春は苦みを盛れ」といわれています。
苦味の食材は、冬の間に体内に溜まった老廃物や脂肪、毒素を排出する働きがあります。
また、春は陽の気の上昇とともに熱が上半身にこもりやすくなりますが、苦味の食材は、こうした熱を取り除き、春先の疲れやだるさを取り去ってくれるのです。


メニュー
●わけぎ、のびる、新わかめの春の酢みそ和え
切り干し大根とせり、からすのえんどうのごま和え
●うどのふきみそ添え
 山菜の厚揚げひりょうず
● ふきの青煮ごはん
カリフラワーとさやいんげんのみそ汁
●ふきくるみ味噌
はっさくゼリー


もう春の香りいっぱい!
旬を食べる喜び、幸せを、体と心でたっぷりと感じることができました。

この日は「体質・体調チェック」や、
毎回通ってくださっているR子さんによる「海藻の見分け方講義」も。

ここ葉山の海には、この時期、わかめやひじきやめかぶがた〜くさん打ち上げられているのです。でも、生の海藻って、何がなんだかよくわからなかったりするんですよね。
そこで、海に詳しいR子さんに教えていただいたのでした。
今日から海散歩がますます楽しくなりそうです!
ありがとう、R子さん。


2012年2月17日金曜日

和の薬膳教室

2月の「和の薬膳教室」は、少し早めに「ひな祭りの薬膳」にしました。


ひな祭りの伝統料理といえば、お寿司にはまぐりのお吸いもの、早わらびのあえものなど。
こうした祝膳に並ぶ伝統料理には、邪気を払い、春の訪れを祝って健康を招く、数々の知恵がつまっています。
ちょっと手間はかかりますが、この時期ならではの旬の味を楽しみたいと思います。


メニューは
五味のバランスちらし寿司
豆腐しんじょ
はまぐりと菜の花の酒蒸し
うどの葉山夏みかん和え
桜のかるかん
白酒


あ〜ん、この日の写真が消えてしまいました〜。ショック〜。
と思っていたら、後日、見つかりました。


伝統菓子かるかん。桜の塩漬けをトッピングして春色に。
かぁわいい!と、歓声があがる。
こちらは白酒。1年間熟成させたみりん粕で作成。
ふだんはお酒の飲めないダブルR子さんたちも、
「これは飲める!初めてお酒がおいしいと思った!」と大感激。
ちらし寿司が食卓に登場すると、それだけでハレの日に料理に。
具だくさんで一品で五味がそろいます。