あぁ春だなぁと実感する食べ物の1つがこれ。
わけぎとあさりのぬた。
春先になると出てくるわけぎ。
これはねぎではなく、たまねぎとねぎの中間のようなもの。
生で薬味代わりに使っても、ねぎの香りや辛みはない。
その代わり、熱を加えると俄然甘みが出てくる。
この旬の青みと一緒に、
同じく春においしくなるあさりと組み合わせたのが定番の一品。
さわやかな酢みそが本当によく合い、
口の中が春色に染まる。
◉薬膳ポイント
魚介類には必ずわさびやしょうがなどの薬味が添えられますが、
これは魚介のたんぱく質が腸内で腐敗するのを防いだり、
独特の臭いや雑菌の繁殖を抑えるため。
あさりの酢みそ和えにするときも同じこと。
酢みそに溶き辛子を加えるのがポイントです。
◉材料(2人分)
わけぎ1/2束、あさり適量、和え衣[酢大さじ2、白みそ大さじ1、みりん大さじ1、溶き辛子小さじ1/2]
◉作り方
1.あさりは砂抜きして洗い、ひたひたの酒で蒸す。貝が開いたら身を取り出す。
2.わけぎはさっとゆで、4cm長さに切って水気をしっかり取っておく。
3.鍋に和え衣の材料を入れて弱火にかけ、みそが溶けたら辛子を加える。
4.3が冷めたら、食べる直前にわけぎとあさりを和える。