2013年7月31日水曜日

7月の和の薬膳・基礎編

7月の和の薬膳・基礎編は「酷暑の夏バテ対策」。


五臓では夏は「心」と「脾胃」にもっとも負担のかかる季節です。
汗によって体内の水分が流失し、血液の粘度が高まるため、全身に血液を送り出す心臓はオーバーヒートしやすくなります。

また、暑さを和らげ、不足した水分を補うために、つい冷たいものや水分をとり過ぎてしまいがち。
その結果、冷えを嫌う胃の働きが悪くなり、消化不良や食欲不振などを起こしやすくなります。これがいわゆる夏バテです。

旬の夏野菜は、体の中の余分な熱を冷ます「寒涼性」の食材がほとんどです。
また、汗とともに流失した水分やミネラル、気を補ううえでも最適です。
一年中出回っている茄子やトマトですが、夏こそ存分に取り入れたいものです。


今月のメニューは、
冬瓜の翡翠煮




冬瓜の緑の美しい色合いを生かした煮物です。
冬瓜は熱を冷まし、水分代謝を助ける夏バテ防止に最適な薬効を持った食材です。
また、「一物全体」を体現できる野菜。
皮も種もワタもすべて使い切りたいと思います。

冬瓜のわたと夏野菜の加減酢ジュレ


ワタはこの料理で。加減酢をジュレにするだけで、おもてなしにも使えるおしゃれな一品に。ジュレは一般的にゼラチンで作りますが、私は寒天をゆるめに作って使うようにしています。

なすのごまだれ漬け
応用編でも作ったごまだれ漬けです。

鯵の冷や汁とろろ&麦ごはん
しょうゆ漬けにした鯵の入った特製とろろ。きゅうりや大葉、みょうが、しょうがなどの薬味をたっぷり入れて。
麦ごはんと山芋のコンビは、脾胃を補う夏バテ予防&解消の最強コンビ。

・くずきり




作り立てのくずきりは絶品です!
冷たく冷やして手作りのてんさい蜜をかけて。
くずは体を冷やす性質なので、夏の甘味にぴったりです。


・冬瓜種茶
種は干して炒ってお茶にしました。塩炒りしておつまみとして食べても。


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