2015年1月23日金曜日

和の薬膳・症状編「アンチエイジング」


今月のテーマは、アンチエイジング=老化防止ですが、年を重ねていくのはすばらしいことだと思います。
私自身も、若い頃よりも今の自分が好き。
年齢に逆らって若返るために、あれこれ手を尽くすよりも、年齢とともにより中身の詰まった人になる、そんな中身がにじみ出るような深みのある容貌になる、というのが理想的な年の取り方ではないかな。

中医学の視点で見たアンチエイジングも、若返りではなくdelay。年齢にあらがうのではなく、老化の速度をゆっくりさせるというのが目的です。

そのためにカギを握っているのが「腎」。
女性の体は7年周期で変化し、とくに35歳から「腎」の働きがガクッと衰えて、さまざまな老化現象が表れるとされます(ちなみに男性は8年周期です)。ひえーっ。

そこで今月の料理は、ずばり「腎」に効く料理です。

メニューはこちら。
・しいたけと春菊のりんごみぞれ和え
・にらとカリフラワーの海苔浸し
・里芋さつま揚げ
・まっくろおこわ
・ごぼうとくるみのすり流し
・薯蕷饅頭なつめ餡

黒米、黒豆、黒ごま、山芋、ごぼう、にら、くるみ、なつめ、どんこ(しいたけ)、八頭(里芋)、カリフラワー、海苔……と、腎に効く食材たっぷり!  
やっぱり色の黒いものが多いですね。黒いものは腎に入るのです。

このまっくろおこわ、毎日食べてもいいくらい好き。
黒豆がほんとにあま〜く感じられるんです。

すり流しも意外な組み合わせですが絶品です。

そして薯蕷饅頭。本来は皮にも砂糖がたっぷり入るのですが、砂糖は使わない派なので、和菓子でも未使用。
そのほうが、山芋の味が生きてきます。
皮を薄くして包むのが、なかなか難しいのですが、味は◎。
なつめの餡も、砂糖なしでもすんごく甘くて大好きな味。
なつめは「1日3個食べれば年をとらない」といわれるほど、不老長寿、美肌の食材。
今日だけじゃなくて、毎日続けて食べないとね。
クコの実などと一緒に、お茶にすると取り入れやすいです。

次回のテーマは「花粉症対策」。どうぞお楽しみに。

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