今月は前回の「陰陽五行理論」をざっくり復習した後、「五臓と五味」の関係についてお話しました。
胃の調子が悪くなると、甘いものが無性に食べたくなったり、腎の働きが落ちていると、味付けが塩辛くなったりと、五味と五臓の状態は、ほんとに深い関係があるんですよね。
五味と五臓の関係を理解すると、たとえば、「あ〜、最近動悸がするな〜」というときは、心臓を補う「苦味」の食材を意識してとるようにしたり、「お酒を飲み過ぎているから肝をいたわってあげなきゃな」というときは、「酸味」のものを補ったりと、自分や家族の体調に合わせた食べ方ができるようになると思います。
(そうそう、そのうち自分の体質を把握できるチェックもしなくては。)
ただし、いくら五臓を補うためだからといって、一味の摂りすぎは禁物。
一味の摂りすぎが他の臓器に及ぼす影響を「相生相剋」の関係といいますが、こちらは次回、お話する予定。
この「相生相剋」がわかると、和食ってほんとにすごいな〜と改めて感激すると思います!
さて、この日、実習で作ったのは、次のとおりです。
この時季ですから、おせちに入れたり、お正月にちょっとお客様にお出しできるようなメニューにしました。
漆のお重をワンプレートの盛り皿として使うのも、いいですよね。 お料理がぐっと上品に見えます。 |
・たたきごぼう
〜通常のたたきごぼうに、薬膳の知恵をプラスしています。
・ゆず釜なますのアレンジ
〜一般的ななますよりも断然おいしくて大好評でした!
*ゆずはOさんにいただいたものです。Oさん、ありがとうございます!
・松風焼き
〜鶏肉を使わずに豆腐とくるみで作りました。トッピングは、自家製ゆかり、あおのり、白ごまの3種。ふっくらとした食感とやさしい味わいが◎。
・牡蠣の香り揚げ
〜と〜っても簡単なのに、これ絶品です。参加された方は、お正月に実家に戻って両親にも作ってあげるそうです。嬉しい!
・黒豆ごはん
〜黒豆は一晩水に浸さなくても、ちゃんとふっくらやわらかいお豆になる方法をご紹介しました。ほくほくして黒豆が甘くておいしかったです。
・酒粕汁
〜酒粕入りの白い味噌汁。具は里芋と焼きねぎです。体がほ〜っと温まります。
・黒ごま汁粉
〜黒ごまたっぷりの濃厚汁粉です。作り方はめちゃくちゃ簡単です。
ごぼう、牡蠣、黒豆、黒ごま、くるみなど、今月は、冬に低下しやすい腎を補う食材がいっぱい。
腎が喜ぶメニューでした。
来月は第3水曜の1月18日です。
どんなメニューを作るかは検討中。どうぞお楽しみに!
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